神になる方法
神とは何か。これは人それぞれ、定義やイメージは違うだろう。
神とは、この宇宙の創造者である、とか。
神とは、宇宙人である、とか。あるいは肉体を持たぬ意識体、精身体、知性体だとか。
神とは、単なる人間の妄想であるとか、あるいは観念、概念であるとか。
まあ、いろいろだ。
仙道やユダヤ密教カバラにおいては、自らが神となることを目的としているので、
神を外部的な存在とは考えない。自らに内在する、究極の根源的なエネルギーというべきか。古神道においては、万物全てに神性が宿るという概念なので、自分も他人も、動物も虫も植物も、岩も土も、人工物もすべてが神ということになるが、これだとあまりにざっくりしすぎて何が何だかわからない(間違ってはいないのだが)。
西洋的思想では、霊肉二元論といって、霊体と肉体は別々のものと考えられ、古代インドでもそのような思想であった。
本当かどうか知らないが、現存する魔術結社の高位密議参入者は肉体を捨て、霊体とならねば先の段階へ進めないとかなんとか言われている。
実際に、あるカルト宗教団体で、これを真に受けて教祖と信者もろとも集団自殺してしまった例などもあるのだから笑えない話だ。
仙道においては不老不死を目指す以上、肉体を捨てるという発想はない。
つまり老いることも死ぬことも自らに許可していない。死んだ後に天国に行って幸せになるだとか、生まれ変わって強くてニューゲームだとか、そういう都合のいい甘ったれた思考もまたない。それは単なる逃げであるからだ。
さて、タイトルの神になる方法だが、これは意識を保ったまま、エネルギーの流れを深い領域へとさかのぼる、という手順をとる。
まず肉体を完全にリラックスさせる。指先一つ動かせないほどに全身の力を抜かなければならない。
次に左脳の機能を停止させる。心をリラックスさせるというのは難しいのだが、これをやらなければ先に進めない。不安は、過去や未来に思いめぐらすことで発生するので、
リラックスして不安のない状態になれば、過去や未来を思う左脳の機能は抑えられる。
さらに、言葉、論理的思考といった左脳の司る機能を活動させないように、呼吸に意識を向けて、徐々に左脳を活動低下させ、停止させる。
この時点で、ちゃんと意識はある。人間のまま、動物になったようなものと思えばいい。あるいは生まれたての赤ん坊になったと言ってもいい。
さらに、右脳の機能をも停止させていく。音楽や映像イメージをも意識から除外する。
視覚、聴覚を捨て去ったものと考えてもらいたい。だが、意識ははっきりとある。
体、左脳、右脳と活動を停止させた。これでエネルギーは自由自在に、物質界とアストラル界を行き来できるようになった。松果体のゲートを通じて、意識はエネルギーを内包してアストラル界へ出入りができるようになった。
脳波がアルファ波以上だと、振幅幅の関係で、ゲートにぶつかってエネルギーが消滅してしまう。妄想が妄想のままで終わるのは、意識だけ仮想世界に行ってエネルギーは置いていってしまっているからだ。
妄想を現実化するためには、意識をはっきり保ったまま、脳波をシータ波以下にする必要がある。通常、シータ波以下では、意識はぼんやりとしていて、デルタ波ではもう完全に眠っている状態だ。通常、どんなに瞑想慣れした人でも、デルタ波以下に脳波を落として意識をはっきり保つのは難しいと言われている。
ただ、もしそれができたとしたら、おそらく妄想は即座に物質界(現実界)に反映されることとなる。それが神となったことを実感する瞬間であろう。