死から最も遠い存在
死から最も遠い存在とは、赤ん坊であろうか。生まれたての赤ん坊は今まさにこの世に生を受けたのだから、死から最も遠い存在と言えようか?
しかし、生まれてすぐに死んでしまう赤ん坊もいる。病気で死ぬこともあるだろうし、親からの虐待、育児放棄、事故、自然災害、その他の要因で死んでしまうこともある。
生きる意欲に満ち溢れている人は死から最も遠い存在であろうか?
異性を好きになり、恋をして、仲良くなり、恋人同士になり、離れられない関係になり、セックスをして、結婚をして子を持ち(前後する場合もある)家庭を築く。
性欲は根源的欲求なので、まさに生きる意欲そのもの。
ただし残念ながら、全ての物事は陰陽一体、表裏一体、恋をしているとき、すでにあなたは死に近づきつつある。残酷なようだが、これは真実なので言わなければならない。
子供を作るということは、自分という個体の役割を半分終えたようなものなのだ。
別に子供を作らなくても、性行為をしただけでも死に近づく。もっと言えば、エロいことを考えてしまっただけでも多少、死に近づく。意識がそちらに向かってしまった時点でアウトなのだ。
性欲は抑えつつ、活力にはあふれかえっていなければならない。それもなるべく、文化的な活動であること。スポーツや運動ではなく、芸術や、創作、あとは地味な作業系とかが望ましい。
そして死について深く考え、一つの結論を自分の中で出し、しかしながら普段は死に意識を向けることなく、死にとらわれることなく、毎日、充実感を得ながら過ごす。
これが死から最も遠いライフスタイル、そして死から最も遠い存在となる。
俺の目指すところは、生にも死にも近づきすぎないこと。
男でもなければ女でもない。子供でもなければ大人でもない。論理的でもなければ感情的でもない。すべてが、中庸を保っていなければならない。
※以前、俺は記事の中で、美少女との恋愛が俺の生きる目的だと述べたが、これは望んでいつつ、今、叶えられてはいけない欲望なのだ。ぶらさげられたニンジンは食ってしまったら終わりなのである。