願いがかなった後のことを考える

金持ちになりたい、強くなりたい、女の子にもてたい、頭がよくなりたい、有名になりたい・・などなど、いろんな欲望、願望があると思う。

それら全て、実は実現可能なことだが、問題は、それらの願望が全てかなった後のことを考えているのか、ということなんですよ。

古代中国の皇帝は、金、女、権力、全てを手に入れたが、結局最後に求めたのは不老不死の肉体だった。だが、その願いはかなわず、老いて朽ち果てるか、あるいは病死したのだ。

どんなにうまいもの毎日食っても、どんなにいい女を毎日抱いても、どんなに珍しいものを毎日見ても、結局のところ、最後は飽きるのだ。

そして、やってくる虚無と死の恐怖。あわれなものですよ、全てを手に入れたはずの

人間がですよ、普通の人間と同じように１００年も生きずに地球上から消え去るわけです、虚しいものでしょう。

だから、まず考えなければいけないことは、今考えている願いごとが全部かなった後のことなんですね。

たとえば、金さえあれば何でもできるって思ってる人、結構いると思いますけど、割と金でできることって限られてるんですよね。しかも金でできることは、本当にインスタントにお手軽に手に入るから、まあ飽きるのが早い。そして、「こんなはずじゃなかった、金持ちになれば幸せになれるはずだった」と思うわけです。別に金持ちになる前から想像つきますからね。もちろん、金でできることもたくさんありますから、金持ちになるのを目指すのは間違ってない。その先だ。常に、その先を考えていなければだめなのだ。たとえば俺の場合は、金持ちになったら世界一周旅行に行きたいと思ってるが、

ちょっと調べたら、だいたい３年もあれば世界中の国をまわれるらしい。まあ似たような景色がかぶってる国や地域を省けば、世界と言えど、たかだか３年、４年程度だ。

そして世界のすべてを見終わって、そのあとどうする、っていう話なのだよ。

つまり俺の中では、すでにこの程度の願いは実現できて当然と考えているわけだ。

なにせ不老不死を目指してるぐらいだからな。不老不死に比べればたいていのことはちっぽけなことだよ。